『囮捜査官』/生活安全系 (原曲/槇原敬之『SPY』


♪ 囮捜査官 - Parody Songs
おあずけになったクスリに がっかりしていたけど
偶然君を見かけた なんて運命的な2人

取引と言うよりちょっと 警官に近い服で
出会った頃なら きっと逃げ出してた

ひょっとしたらサツのまわし者だったりして
後をつけてみよう 疑う心に火がついた

だけど 信じてる 信じてる 君を信じてる
2人の日々が大丈夫だと 背中を押す
指令は下された
僕は 夏の暑い日も 長袖に身を固めたスパイ

CIAのように 彼女をだましてやれ
「今日 S谷で売ってたろ?」 驚く顔が見たい

覆面パトカーの横で 君は急に立ち止まる
運転席の刑事(けいじ)が 軽く手を上げた

僕の胸が 急スピードで高鳴る
君は回りを気にしながら何か 受け取った

しゃれになんないよ なんないよ シャブの効き目なら
早めに覚めてと うわ言のように叫んでる
フラッシュバックってのが こんなにつらいなら
僕は もうシャブなんかやれない

嘘をついてまで欲しい お手柄が僕だったのかい?
涙が出てきた
今僕に気づいたなら きっと射殺する

だけど 信じてる 信じてる どうか信じさせて
左の腕が動かないくらい 刺した注射針
君の身体に アザになって残ればいい
そしていつか思い出して 嘘も見抜けない程
シャブに溺れた 役立たずのスパイを
♪ 解説 - Parody Songs
シャブ中の男が、信頼していた売人の女性を偶然街で見かけた。
ところが、彼女が警察の囮捜査官であったという衝撃の事実が
判明してしまった。
彼女にほのかな恋心をも抱いていた男は、
ショックからフラッシュバックを起こしてしまう…。
…というストーリーです。

「スパイ」となった男が跡をつけた売人の女性が、
実は逆に「スパイ」(囮捜査官)だった…。悲しい話ですね。

「夏の暑い日も長袖に身を固めたスパイ」というのは…、
注射器を使うシャブ中患者は、
注射針の痕を隠すためにいつでも長袖を着用している、
ということから作られた歌詞です。

「フラッシュバック」という症状についてですが…、
薬物中毒患者特有の、薬物の効果が切れているにも拘わらず、
幻覚症状などが発現してしまう苦しい副作用のことです。

フラッシュバックは、使用を中止して何年経っても起こります。
乱用をやめてまでこうした薬害を引き起こしてしまう点に、
薬物の本当の恐ろしさを感じるではありませんか。
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