『サルベージ』/国際関係/露原潜引き揚げ
原曲…『サウダージ』/ポルノグラフィティ


♪ サルベージ - Parody Songs
私は世論を ほっとく訳にはいかないから
いつか引き揚げましょう その日までクルスク海の底よ

NATO呼ぶぐらいなら 誰も助けてくれなくていい
クルーは生きていたの 最初からわかっていたけど
メンツ取った私は 有能なボスじゃなかったね
せめて最後は謝罪で繕って

今年も流氷を溶かして 春になるのだとしたら
その季節ももう一度 冬にしてしまいたい
バレンツの凍る海に 留まり続ける限り
他国の陰謀でいられるでしょ

許してねクルー達よ 若い夢は海にさらわれたの
いつか引き揚げましょう その日までクルスク海の底よ

時を重ねるごとに ひとつずつ絶望増していって
さらに時を重ねて 真相もわからなくなって
海に消えた事実を 証拠に求めてみたりして
そこに期待がかかるサルベージ

遺体を探すダイバーまで 危険背負わすのならば
海の底で物言わぬままでおきたい
誰にも邪魔をされずに 海に眠れたらいいのに
周りに爆雷を落とし続けて

諦めて遺族達よ 淡い期待は私を切り裂くだけ
メディアよ伝えて 大丈夫…大丈夫…絶望…

繰り返される ロシアのニュース
チェルノブイリも ミールの事故もナホトカ号も AH

許してね遺族達よ 若い夢は海にさらわれたの
いつか引き揚げましょう その日までクルスク海の底よ

クルーの母には 興奮を確かに感じたから
薬を打たせて 私の指示した鎮静剤

♪ 解説 - Parody Songs
国際問題になる程の規模の事故がよく起こる国、ロシア。
21世紀を迎え、この事故も昨年のニュースとなってしまいました。
…バレンツ海で演習中の原子力潜水艦クルスクが遭難した事故です。

遭難事故の原因自体も、外患説が唱えられるなど、未だに不明ですが、 ロシアという国家の対応にも、いくつか不可解な行動がありました。

まずは、公式報道が二転三転し、事故の発生時間、 乗組員の数、安否、酸素残量の見通し等が修正されたこと。
そして、事故直後に、欧米からの救助支援の申し出を拒否したこと。
さらに、遺族に対しての事故状況説明会の際に、 興奮した乗組員の母親に対して、口封じの鎮静剤が打たれたこと。
どれもロシアという国の不透明さを浮き彫りとするに十分な行動です。
遺族達の悲しみと、国民の失望は、計り知れません。

「サウダージ(SAUDADE)」とはポルトガル語で、哀愁という意味ですが、
「サルベージ(SALVAGE)」とは英語で、 沈没船などの「引き揚げ」や「救出」という意味を持った単語です。

ロシア軍、政府には、遺族達の無念に応えるためにも、
今年は船体を引き揚げて、沈没の原因を究明、公開して欲しいものです。

(written by MiZ)
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