『開けないで』/地球環境系/諫早湾干拓推進
原曲…『負けないで』/ZARD


♪ 開けないで - Parody Songs
ふとした瞬間に 台風ぶつかる
地元の被害を 覚えているでしょ
減反政策の流れに手こずった
あの日のように 逆風でも 進め続けて


開けないで もう少し
最後まで 作り終えて
どんなに 争っても
役所は 止まらないわ
生みだして 遙かな土地を

何が起きたって ヘッチャラな顔して
関係ないサと 否定続けるの
“調査をするために水門開けましょ”
今は そんな場合じゃないよ 忘れないで


開けないで ほらそこに
泥水 広がってく
どんなに 離れてても
さかなは 消えていくわ
感じてね 悲痛な声を

★Repeat

☆Repeat

♪ 解説 - Parody Songs
有明海から長崎県諫早市に向かって入り込んでいるのが、諫早湾です。
遠浅な地形で干満の差が大きい有明海では、昔から湾岸の各地で、
農地を確保するための干拓事業が行われてきました。

今回の諫早湾における干拓事業も、当初(1950年代)は
食糧増産のための農地作りを目的としたものでした。
しかし時代の流れの「コメ余り」に、
食糧増産を目的とした干拓計画は行き詰まり、
かわりに防災を目的とする、規模を小さくした干拓計画が動き始めたのです。

干拓の方法を簡単に説明すると、干潟を堤防で仕切る→ 海水をくみ出す→ 堤防内地を開発する、という順になります。
したがって干拓地では当然、土地の低さが問題となり、
満潮時の海水面よりも低い土地が実に多く存在しています。
昔からゼロメートルの低地ゆえの水害に悩まされてきた諫早の住民は、
防災のために、貴重な命の海を閉めきる覚悟をしたのです。

ところがいざ干拓が始まってみると、前代未聞の海苔の不作に驚いたのは、
有明海を挟んだ対岸の、福岡や佐賀の漁民達でした。
海苔の養殖業者たちは自らの命をかけて、谷津農相に直訴したのです。
「宝の海を返せ」と。

しかしそのまま有明海に通じる排水門を開けてしまっては、
高潮から諫早の土地を守るという防災の効果は、期待できません。
諫早の住民達もまた、自らの命をかけて事業継続を訴え始めました。
こうして漁民同士の、文字通り「泥沼」の争いが始まってしまったのです。
推進・反対の両派に、それぞれ異なる意見を持つ学者が付き、
谷津農相の発言も一転二転するなど、とてもおさまりそうにない状況です。

漁民同士の、終わりがないとも思える争いを目の当たりにし、
その後に双方が和解することの困難さを想像すると、
まさしく「諫早の海(漁業)は死んだ」のだと、思わざるを得ません。

(written by MiZ)
「パロディソングス」トップに戻る