『チャイナ』/国際関係/暴走中国政府
原曲…『アポロ』/ポルノグラフィティ


♪ チャイナ - Parody Songs
僕らの生まれてくるずっとずっと前にはもう
2つの中国は離れてたっていうのに

みんながチェック入れてるレーダーの中の偵察機はアメリカ仕様
それって領空より中に進むって本当かい? とんだ言いがかり

空を覆うジェット機のスクランブルには
チャイナが無理ありげなシュチョウ(主張)
赤い赤い旗振ってさぁ…

僕らの生まれてくるずっとずっと前にはもう
2つの中国は離れてたっていうのに
奴らはこの国がまだ清朝だった頃から
変わらない領土・領海求めてる

総統様の病気なんてさ 覚えてなくてもね いいけれど
せめて人道で流してた金くらいはどうにか覚えていて

無茶を通すチャイナに振りまわされるのは
ビジョンが曖昧なガイショウ(外相)
首相とかバグっちゃってさぁ…

僕らの生まれてくるもっともっと前にはもう
人民開放はスタートしていたんだろ?
本気で共産しようって考えたんだろうね
なんだか愛の理想みたいだね

このままのスピードで民主化進んだら
開放経済はどこまで行けるんだろ?
離ればなれになった悲しい家族たちの
ラヴ・E・メール・フロム・タイペイ(台北)なんて素敵ね

僕らの生まれてくるずっとずっと前にはもう
2つの中国は離れてたっていうのに
奴らはこの国がまだ清朝だった頃から
変わらない領土・領海求めてる

♪ 解説 - Parody Songs
最近なにかとご近所(極東アジア)を騒がせている中国。
その中でも特に今年4月、大きな騒ぎとなった事件からの歌詞です。

すなわち、米軍機と中国機とが接触、中国機は墜落し、 海南島に不時着した米軍機のパイロットは数日間抑留された疑惑の事故と、
病気療養のため訪日を希望、ビザを申請したものの一時棚上げにされた、 台湾前総統の李登輝氏をめぐる事件であります。
今回は筆者もうろ覚えの知識を基に作詞をしておりますので、 歌詞中、解説中の表現には適切でない部分もあるかも知れません。

戦後の共産革命によって建国された、ごぞんじ中華人民共和国と、
革命から逃れた国民党が逃げ延びて、現在に至る台湾(中華民国)の対立は、
まさに「僕らの生まれてくるずっとずっと前」から続く、根の深いものです。

台湾島には実効的な支配力を持っていない中華人民共和国ですが、
国内にチベット、新疆ウイグル、内モンゴルといった不安定要素を抱えるため、 再統合(征服)が不可能とわかっていても、 台湾という「もう1つの中国」の存在を認めるわけにもいきません。

そんな中、総統の座をすでに民進党の陳水扁氏に譲り、 一私人となっている李登輝氏の訪日問題が持ち上がりました。
しかし一私人とは言っても、未だ大きな影響力を持つはずの李登輝氏の訪日は、 国際社会に中華民国の存在を認めさせたくない中華人民共和国にしてみれば、 何としてでも阻止したかったことに違いありません。

こうした中華人民共和国側の考えはもっともなことなのですが、
その一方で視点を日本国内に移した場合、 李登輝氏の訪日理由は「病気療養」ですから、日本国としては人道的見地から、 ビザ発給を即座に認めるべきだったのではないかと考えられるのです。

折しも日本国内では森首相退陣と総裁選を控えた時期でした。
当時の森内閣は、もしかしたら本当に「バグって」いたのではないでしょうか……?

( written by MiZ )
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