午後の二時仕事場で ぼーっと今日も過ごしていた
後ろに置いたテレビ 日本に来ないらしい
二分後に君が来た 不自然な郵便持って来た
始めようか病体探索 炭疽菌を探して
白い粉に飲まれないように精一杯だった
君の震える手を握ろうとしたあの日は
見えないモノにビビっていて ゴム手袋をはめ込んだ
静寂を切り裂いていくつも声が生まれたよ
上司が僕らを呼んだって 返事もろくにしなかった
「テロ」という郵便を君と二人追いかけていた
気が付けばいつだって ひたすら危険探している
しわ寄せのテッシーとか 悲しみのアフガンとか
生まれたら死ぬまでずっと探している
さぁ始めようか病体探索 炭疽菌を探して
今まで開いたモノは全部覚えている
君の震える手で開封してた包みも
知らないモノを知ろうとしてブラウン管を覗き込んだ
暗闇を照らす様な微かな光探したよ
そうして知った包みを今まさに僕は開けている
首謀者のビンラディン今も一人身を潜めいる
日が縮むにつれて 感染の人も増えてった
宛名の無い手紙も 崩れる程重なった
僕は元気でいるよ 心配事も少ないよ
ただひとつ今も思い出すよ
海の向こうの人の検査で心配そうな
待って震える手を画面でみたあの日を
見えているモノも恐れだして ブラウン管をまた覗いて
静寂と暗闇の 封筒の中まさぐった
そうして知った白い粉 未だに僕は恐れ出す。
「テロ」という封筒が 今まさにここにおいてある
もう一度確認しようとして 顕微鏡を取り出して
前と同じ午後の二時 プレパラート付け覗くよ
始めようか病体観測 二分後に塩とわかっても
「テロ」というイタズラが 君と二人惑わされている・・・
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