2003年のドラマ「高校教師」ではじめて知ったという人もいれば、
1993年の「高校教師」で知った人もいるでしょうが、
森田童子は昭和50年代に活躍した、知る人ぞ知る昭和の歌姫です。
彼女が活躍した時代は、学生運動が下火になった頃。
学生たちが武器を捨て、やがて就職していく中で、無力感に包まれながら、
時代に取り残されていくかのように留まった者たちの想いが、
そこには込められています。
そして今、学生運動が盛んな国といえば、韓国です。
その韓国の南東部にある都市、大邱(テグ)市の地下鉄「中央路」駅で、
電車内に放火され、隣のホームに停車した対向電車を含む12両が全焼するという、
地下鉄史上最大の大惨事が発生しました。
火災の発生しているホームに別の電車を進入させてしまったことと、
停電で開かなくなったドアを放って避難した不手際が相まって、
最終的に200名前後が死亡するという大惨事になってしまったのです。
歌詞中の「人災」は、こうした不手際を指したものですが、
よく考えてみりゃ、そもそも放火事件ですから、最初から人災だったんですね。
ちなみに肝心の放火犯は、自殺志願の障碍(がい)者で、
ひとりで死にたくなかったと話しているようですが、真実は如何に。
やけどで入院はしているものの、命に別状は無いということで、
しっかり逮捕状が出たようですから、これから真相が究明されていくことでしょう。
真相がどうであれ、
これで世界のテロリストたちに地下鉄の弱点がばれてしまったわけですから、
日本でも、札幌、東京、横浜、名古屋、阪神、福岡の皆様は特にご注意ください。
最低でも、日頃から避難経路の確認くらいはしておきましょう。
( Written by MiZ )
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