『爆破(黙祷)』/国際関係/アンマン空港爆破
原曲…『さくら(独唱)』/森山直太朗


♪爆破(黙祷) - Parody Songs
僕らはきっと持ってる 旅の記念となる品を
イラク領土の道の脇で 何かを拾うよ
どんなに苦しい時も 取材続けてきたから
危なそうで捨てかけても 持ち帰る気がしたよ

空港の警備の中に 大きな音が聴こえる

爆破 爆破 今、燃えさかる
刹那に散りゆく運命(さだめ)と知って
さらば記者よ 拘束の刻(とき) 帰れないその想いを 今

今なら言えるだろうか 偽りのない言葉
亡くなった君の冥福 祈る本当の言葉

騒ぎだす街はまるで 僕らがテロのように

そんな ばかな ただ立ちつくす
いつかは目が覚める夢と信じ
泣くな記者よ 今贖罪(しょくざい)の時 飾らないその言葉で さあ

イラク イラク いざ立ち上がれ
永遠(とわ)に残されるカケラを置いて
さらば記者よ またこの国で会おう カケラ飛び散る道の脇で

♪ 解説 - Parody Songs
今回は、ヨルダンの首都アンマンの空港で爆発事件を起こしてしまった、 毎日新聞記者のお話です。

イラク戦争の取材を終えた、毎日新聞の五味宏基記者は、 イラクのバグダッド郊外の道の脇で、リボンで結ばれた釣鐘形の物体2個を発見。 記念品として持ち歩いていました。
そして記者は、日本へ帰るため、アンマンの空港に赴いたのですが‥‥。 ゲートの空港職員は、その「怪しい記念品」を発見。記者からこれを取り上げて、 あれこれ調べ始めたところ、突如「記念品」は大爆発を起こしてしまいました。
「記念品」の正体は、なんと、不発弾だったのです。

現地の警察に逮捕された記者は、 「危険物だと知っていれば、持ち歩いたりしなかった」と供述しているようですが、 本人にとっても大変不幸な事故であったことは、想像に難くないでしょう。
2番の歌詞は記者になったつもりで、後悔、懺悔(ざんげ)の気持ちを込めています。


ところで皆さんは、花火、好きですか?
子供の頃、導火線に火が点いたのに全く点火しない花火の筒を覗き込んで、 親に叱られた経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
そういう私の数少ない経験から考えてみると、 (花火と不発弾ではスケールが違いますが) 記者のとった行動は、「軽率だ」と言われても仕方がないのではないかと思います。

しかし、今回はあえて「アメリカ軍の罪」に触れてみたいと思いました。
記者が所持していた釣鐘形の物体は、 「クラスター爆弾」と呼ばれる強力な破壊兵器に仕込まれた、 たくさんの小さな爆弾のうちの1つでした。

ちょうど散弾銃が普通のライフルより殺傷力で勝るように、 クラスター爆弾は、通常の爆弾よりも破壊力に優れているのですが、 困ったことに、敗戦国には大量の不発弾をまき散らしてしまいます。
たまたま五味記者が拾って、この惨事を起こしてしまったわけですが、 イラク国内では今後も、子供が拾ったりして死傷するケースが考えられるのです。

この「クラスター爆弾」、人権団体などが禁止を呼びかけているようですが、 日本の自衛隊を含めて、多くの国に配備されています。
そういった背景を考えながらニュースを聴くことも、たまには必要なのかも知れません。

( Written by MiZ )
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