僕らはきっと持ってる 旅の記念となる品を
イラク領土の道の脇で 何かを拾うよ
どんなに苦しい時も 取材続けてきたから
危なそうで捨てかけても 持ち帰る気がしたよ
空港の警備の中に 大きな音が聴こえる
爆破 爆破 今、燃えさかる
刹那に散りゆく運命(さだめ)と知って
さらば記者よ 拘束の刻(とき) 帰れないその想いを 今
今なら言えるだろうか 偽りのない言葉
亡くなった君の冥福 祈る本当の言葉
騒ぎだす街はまるで 僕らがテロのように
そんな ばかな ただ立ちつくす
いつかは目が覚める夢と信じ
泣くな記者よ 今贖罪(しょくざい)の時 飾らないその言葉で さあ
イラク イラク いざ立ち上がれ
永遠(とわ)に残されるカケラを置いて
さらば記者よ またこの国で会おう カケラ飛び散る道の脇で
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